「男のきもの・織のきもの−想い入れ紹介
          小売店・メーカーのみなさんへ  [製品一覧へ]

 きもの村 − 男のきもの・織のきもの「想い入れ紹介」のコーナーは、
 新たな健全流通構築に向けた共同チャレンジの場です。

 21世紀に向け、
  ・きもの愛好家(ユーザー:購入者)に対し、安心購入の提案を
   行うこと
  ・きもの供給のプロとして、相互の情報交流・刺激を行うコラボ
   レーション(collaboration:共同創造)により「ものづくり」
   「商品選択&提案」の専門性を高め合うこと
 を目標とする小売店、メーカーの参加をお待ちしています。


 きもののネット流通。
 高額品であり、画面上で色柄、地風・手触りの確認が困難なきものは、
 ネット流通に不向きなものの代表として捉えられていると思います。

 しかしこれは、実際の店舗に商品があり、購入者が見て、触って、確認
 した上で購入の選択が出来る“購買環境”が整っている“一般流通品”
 を前提とした話しです。


 現実を振り返り、男のきものほど、ユーザーが欲しいと思い、探そうと
 した時に、小売店・売り場・品物を見つけることの困難な、販売&購入
 機会損失、ミスマッチの大きい商品は少ないのではないでしょうか。


 加えて、きものの価格信頼性の問題。
 年中、展示会・販売会等のセールがあり、購入の際の値引きは当たり前
 という一般的販売慣習から来る表示価格への不信。
 また、その表示価格自体も店により大きく違い、時には倍以上の差も。

 きものほどユーザーが購入価格について、高いのか安いのかが分からず、
 いつ買えばよいか、どこで買えばよいかが不安な商品。
 買ってからも、果たして適正な買い物をしたのかどうかが不安で、購入
 店で更なる値下げはしていないか、他店はどうか、他人はどうかと気に
 病む商品はないのではないでしょうか。


 「ネット流通」というと「オンライン受発注&ユーザー直接販売」との
 イメージが強いと思いますが、自動車販売でも事例がある様に、実際の
 ユーザーへの商品供給は小売店(ディーラー)を通じて行い、ネットは
 「商品&価格情報センター+仲介機能」という役割方向もあり得ます。


 きもの村「想い入れ紹介」のコーナーは、
 愛好家(ユーザー)に対し、
  1紹介製品の品揃えを豊富にし集積度を高めた「オンラインデパート」
   として選ぶ楽しみを提案し、
  2健全取り引き(現金決済等)のスマート流通を基盤としたあらたな
   「価格基準(安心価格ライン)」を示すと共に、 
  3実際に見て触って選び、仕立てやメンテナンスを含めてつき合える
   「取り扱い小売店」を紹介し、
  4メーカー+小売一体となった「ものづくり」「商品選択&提案」の
   プロによる「製品説明、コーディネイト・着こなし等提案」を行い、
 「商品&価格情報センター」としての役割提示を目指します。

 一方、小売店とメーカーを繋ぐ意味では、
  1ユーザーのニーズを取り扱い小売店からのオンライン発注を通じて
   「ネット集約」し、
  2メーカーに対して「一括発注」を行い、代表発注者として「決済の
   リスク」を負うと共に、
  3「メーカー=きもの村」「きもの村=小売店」の取り引きにおいて
   は、手形は用いず「現金決済」とし、歩引き・反引き・協力費等の
   「不明朗な決済時値引を排除」した健全条件にて「安心取り引き&
   安価仕入」を行い、
  4つくり手と商い手の情報流通の面でも「サロンきもの村」を通じて、
   きもの供給のプロとして、相互の情報交流・刺激を行うコラボレー
   ション(collaboration:共同創造)により「ものづくり」「商品
   選択&提案」の専門性を高め合う関係をつくり、
 ネットを通じた共同仕入の仲介&相互交流のコーディネイト機能により、
 新たな健全流通構築に向け小売店&メーカーをオルガナイズする役割を
 目指します。


 業界淘汰が進む中、メーカーの立場では、なんとか自分たちがつくった
 製品のラインナップをユーザーに見てもらいたい、不明朗な取り引き・
 決済を前提とした上乗せ価格ではなく、互いがプロとして関与する健全
 流通を想定した正直価格(安心ライン)で提案したいとの気持ちは強い
 ことと思います。

 きもの村「想い入れ紹介」のジョイント(小売+メーカー提携)におい
 ては、各段階で現金決済を条件とし、メーカーに対しては、きもの村が
 仲介役となり発注・決済の責任を負います。

 メーカーは、現金回収によりキャッシュフローの改善、財務の健全化が
 図られ、新たなクリエイティブへ資力・エネルギーを投入できます。
 同時に新たな健全流通を構築拡大するために、健全取り引きに見合った
 安値供給他の参画分担が必要となります。


 小売店は、取り引き・決済条件が厳しくなると共に、上代の発表により、
 独自に掛け率を設定し高値提示することは困難になりますが、逆に先の
 ないスポット安売り競争に惑わされることなく、小売の本業である商品
 セレクト&ユーザーへの提案力の部分で勝負が出来ます。

 きもの村の発表価格は、値引きを前提とした「見せ筋価格」ではなく、
 メーカー直営店においてもきもの村においても、値引き無しで販売する
 掛け値無しの価格です。
 商品に価格を明示しそのままの価格で値引き無しに販売する新たな健全
 販売スタイルを提案し、ユーザーと小売店の正直な関係を一歩先に構築
 することが出来れば、ユーザーとの信頼は長期的なメリットをもたらす
 ことになりましょう。

 将来、流通・提案のレベルが上がった際に価格面での競争があり得る点
 を否定しませんが、現状においては品揃えを充実させる方向、ユーザー
 への提案力を高める方向で競い合う段階と思います。
 プロとしての能力不足をごまかす安易な手段としての安売りは、供給の
 成熟度が低い初期構築段階だけに、ユーザーにとっても長期利益に繋が
 らないと思います。


 ユーザーは、なかなか見られなかった製品ラインナップを特徴、色目も
 含めて把握出来ると共に、価格の発表により商品選択の目安を持つこと
 が出来ます。

 数量限定、色目限定では、倒産、事業縮小、在庫処分等によりスポット
 的な安売りもあるでしょうが、常時供給の安定価格としては安値基準を
 持つこととなり、購入時の価格面での不安は大分和らぐことでしょう。

 同時に、厳しい条件ながら健全供給に踏み出した小売店との付き合いに
 より、新たな安心関係が期待出来ます。


 きもの村「想い入れ紹介」は、ユーザー+小売店+メーカーの健全関係、
 相互交流によって、安心してつくって、安心して商って、安心して購入
 して、着て楽しむという「きものの豊かな楽しみ環境」をレベルアップ
 させて行く螺旋循環を目指します。

 このきもの村ジョイントにご興味をお持ちの小売店、メーカーの方は、
 メールにてお問い合わせ下さい。
 メールでの交流の後、最終的にはお会いして双方納得の上でジョイント
 を共にし、一緒に新たな体制構築へチャレンジしたいと思っています。

 きもの村 村長 長根英樹  webmaster@kimono.gr.jp


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Copyright きもの村         E-mail:webmaster@kimono.gr.jp 
  :1999年11月17日   更 :1999年11月17日