「男のきもの・織のきもの−大人の男のきもの談義

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[63] 長根英樹 メールマガジン - No.0035 -2007.06.25 号
 1 あらためてご案内を 〜 体調を崩しており
返事を書く
    2007.06.25 10:44

  
 ◆ ◇ ◆ 【男のきもの】 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
 ――――――――――――――――――― スロークロージング ―

            きものダンディズム

 ――――――――― 2007.06.25 No.0035  配信数:0203 ―
 ◆ ◇ ◆ きもの村  http:// www.kimono.gr.jp/ ◆ ◇ ◆


≪≪目次≫≫

 1 あらためてご案内を 〜 体調を崩しており

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 1 あらためてご案内を 〜 体調を崩しており

 現在体調を崩しておりまして、落ち着きましたらあらためてご案内を
 させていただきたいと思っております。


 今後ともよろしくお願い申し上げます。


                   きもの村 村長 長根 英樹

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 メールマガジン
  【男のきもの】きものダンディズム 〜 スロークロージング
  【男のきもの】製品・価格・着こなし紹介(旧題)

  発行責任者 きもの村 村長 長根 英樹 NAGANE HIDEKI   

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[62] 長根英樹 メールマガジン - No.0034 -2006.12.20 号
 1 十年一区切り 〜 米沢を離れ次のステージへ
返事を書く
    2006.12.20 11:48

  
 ◆ ◇ ◆ 【男のきもの】 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
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 ――――――――― 2006.12.20 No.0034  配信数:0218 ―
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≪≪目次≫≫

 1 十年一区切り 〜 米沢を離れ次のステージへ
 2 その他

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 1 十年一区切り 〜 米沢を離れ次のステージへ

 十年一区切り。
 東京での会社勤めを辞めきものの世界に入って10年になりますが、
 一つの区切りということで米沢を離れることといたしました。

 きものとの縁を通じて日本の精神文化、和の心の素晴らしさをあら
 ためて実感することが出来ました。
 お陰様で人生が豊かに広がり一生の宝物を得ることが出来たと思い
 ます。
 お世話になりました皆さまには、ただただ感謝するばかりです。

 きもの心、和の心の魅力を、想いを同じくする皆さんと一緒に探り
 共感の和を広げていきたいという志に変わりはありません。
 今後も「きもの」「和文化」をテーマとして道を歩んでいきたいと
 思っています。

 あらためまして、今後ともよろしくお願いいたします。

 
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 2 その他

 今後しばらくして落ち着きましたら、ホームページの更新やご案内
 をさせていただきたいと思っています。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。


 みなさんからご意見、ご感想をいただければ幸いに存じます。


                   きもの村 村長 長根 英樹

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[61] 長根英樹 メールマガジン - No.0033 -2006.06.28 号
 1 クールビズと選挙
返事を書く
    2006.06.28 09:11

  
 ◆ ◇ ◆ 【男のきもの】 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
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            きものダンディズム

 ――――――――― 2006.06.28 No.0033  配信数:0226 ―
 ◆ ◇ ◆ きもの村  http:// www.kimono.gr.jp/ ◆ ◇ ◆


≪≪目次≫≫

 1 クールビズと選挙
 2 その他

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 1 クールビズと選挙

 昨年から導入され、今では一般的な認知度も相当高いものとなった
 「クールビズ」。

 従来、環境に配慮した夏の装いに関する取り組みは、「省エネルッ
 ク」や「エコスタイル」などなかなか浸透せず、一般化しないまま
 掛け声倒れに終わってきた経緯があります。
 しかしながら今回の「クールビズ」は、首相官邸、政官をあげての
 プロモーション展開、マスメディア対応、広報宣伝の物量作戦等に
 よって、需要と供給の両面から幅広く一般化し社会に浸透したと言
 えるでしょう。
 自身としては着用を希望するものの、一般的な風潮やいわゆる“世
 間の目”を理由に着用をためらうという段階はクリアし、現状では
 着たい人、着られる人はほぼ着用している状況と見受けます。

 こうした状況にあって、あえて確信的に「クールビズ」を拒否する
 立場、スタイルが見られる点に私は注目をしたいと思います。
 環境を考え、日本らしい夏の装いを、従来のスーツ&ネクタイとは
 別の形で探る方向に異存はありません。
 しかしながら、“現状の「クールビズ」”の最大の問題点、賛否の
 要点となっているのは、果たしてあれが「ビズ」「ビジネスウェア」
 と言えるのかどうかという装いの基本、いわゆるTPOの根本に関
 わる部分にあるものと思います。

 「クールビズ」は、時代の潮流や大勢の動きに乗るもので、いわば
 “勝ち組スタイル”であり、採り入れるのは容易です。
 これに対して「非クールビズ」は、時代遅れの“負け組スタイル”
 と言えるかも知れません。
 しかし、あえて時代の流れに逆行して装う「非クールビズ」のスタ
 イルから、私は、自らの装いの常識、礼儀や社会性に関するけじめ
 感覚、美意識に基づいて、世流とは一線を画そうとする固い大人の
 意志、精神を感じます。
 伝統への想い、公私のけじめを大切にする和の心、凛とした自己抑
 制を感じるところです。

               ◇

 「クールビズ」と社会の価値観、伝統、和の心を巡っては、今年と
 来年の2つの「選挙」が大きな意味をなしてくるものと思います。
 すなわち、自民党総裁選挙と参議院議員選挙です。
 実際の対決の構図が今後どうなるか分かりませんが、現状、安倍:
 福田、自民:民主(小沢)、いずれも「クールビズ」派と「非クー
 ルビズ」派の対立となります。

 単に、ネクタイを締めた候補とネクタイを外した候補の争いという
 意味合いではなく、時代の行方、和の心を問う結果が、ひいては来
 年以降の「クールビズ」のあり方(名称やスタイル等)に直接的に
 関わる影響を与えていくものと思います。
 また、「非クールビズ」スタイルの議員には、そうした意味合いか
 らの理念、スタイルの提示、争点化を求めたいものです。

 「クールビズ」と「選挙」、その帰趨を見守るとともに、日本らし
 い和の装いのあり方を探って行きたいと思います。

               ◇

 【参考】

  ■ メールマガジン - No.0031号
    クール、イージー、ルーズ
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 59_index_msg.html

  ■ メールマガジン - No.0029号
    衣服改革 〜 正しい着装と和装の見つめ直し&現代への昇華
    サミットにおける各国首脳のノーネクタイスタイル
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 57_index_msg.html

  ■ メールマガジン - No.0027号
    究極のエコスタイル(新夏涼装) 〜 和装の蓄積を見つめ直し
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 55_index_msg.html


 
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 2 その他

 夏バテに鯉。
 こちら米沢は鯉が名産で、行事、節目にはよく食べられます。
 滋養のある食べもので、我が家では冬の寒い時季に風邪をひかない
 ようにスタミナをつける意味でもよく食しますが、夏の暑い時期、
 夏バテ対策の意味でも重宝します。

 雪国米沢も間もなく夏。
 暑い時期に味の濃厚な鯉料理を、真剣勝負の気持ちで食す醍醐味も
 米沢ならでは、乙なものです。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。


 みなさんからご意見、ご感想をいただければ幸いに存じます。


                   きもの村 村長 長根 英樹

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[60] 長根英樹 メールマガジン - No.0032 -2005.12.27 号
 1 きものとの縁に感謝
返事を書く
    2005.12.27 11:24

  
 ◆ ◇ ◆ 【男のきもの】 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
 ――――――――――――――――――― スロークロージング ―

            きものダンディズム

 ――――――――― 2005.12.27 No.0032  配信数:0261 ―
 ◆ ◇ ◆ きもの村  http:// www.kimono.gr.jp/ ◆ ◇ ◆


≪≪目次≫≫

 1 きものとの縁に感謝
 2 その他

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 1 きものとの縁に感謝

 きものを通じて、多くのきもの好きのみなさんと縁を持つことが出
 来ました。
 そして、“きもの心”から“和の心”と想いを深める中で、更に幅
 広く、和文化を愛し、和の心を大切にするみなさんと縁を持つこと
 が出来ました。

 おかげで人生の広がりが大きく増し、未来への展望という豊かさが
 高まりました。
 今は強い確信を持って、“和の心”を通じた繋がりを縦横に交差さ
 せて行きたいと考えているところです。

 あらためて、きものとの縁に感謝をします。
 
               ◇

 きものを通じて“和の心”を見つめ直す温故知新。
 伝統、文化、価値観は書物の中だけにあるものではなく、衣食住や
 行事風習、祭や節句などを通じて、身近な形で体感的に伝承され、
 また洗練されてきたものと思います。

 こうした伝承方法の究極を、人の人生そのもの、様々な通過儀礼や
 喜怒哀楽等を通じて文化や価値観を確認し共有し合っていくという
 天皇の在り方に見出すことが出来るものと思います。
 まさに日本の伝統、文化、歴史(先人の生きた証)を象徴する立場
 にあられるため、「国民統合の象徴」となり得るのだと思います。
 
 そして、天皇の天皇たるゆえんを定める皇位継承の在り方にも、相
 続という形を通して日本の伝統、文化を伝承する知恵が込められて
 いるものと考えます。

 こうした伝統やしきたりなど伝承の知恵を虚心に受け止め、その中
 から先人の蓄積、和の心を見出していく姿勢が重要になるものと考
 えます。

               ◇

 皇室の伝統と和の心に関して、朝日新聞からインタビュー取材を受
 け記事が掲載されました。

  ■ 「朝日新聞」2005.10.28号
    三者三論 〜 女性天皇どう考える 現制度の方が皇室安定
http:// nagane.kimono.gr.jp/ hideki/ messages/ 28_title_msg.html


 取材のきっかけとなった和の心に関する論文。

  ■ 和の国、和の心 ― 天皇陛下と日本 2005.02.18
http:// nagane.kimono.gr.jp/ hideki/ messages/ 27_title_msg.html


 また、紀宮殿下のご結婚に関連しての週刊朝日からの取材、記事に
 関しては以下のページにてご紹介。

  ■ 「週刊朝日」2005.11.25号
    美智子さまからサーヤに伝わる「装いの心」
http:// nagane.kimono.gr.jp/ hideki/ messages/ 29_title_msg.html

 以上、ご参考まで。

 
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 2 その他

 各地で大雪との報道を耳にするところですが、こちら米沢も、元来
 雪国とはいえ12月としては積雪量の多い、非常に厳しい冬となっ
 ています。

 風も相まって吹雪になると数メートル先も見えなくなる程で、車で
 も外出を控えたくなるのですが、幸いにして子供は嫌がりもせずに
 学校に通い2学期は皆勤賞となりました。
 雪国で生まれ、雪国で育った子。地域の風土が自然に身についてい
 るのでしょうか。
 自然の大きな営みに感謝です。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。


 みなさんからご意見、ご感想をいただければ幸いに存じます。


                   きもの村 村長 長根 英樹

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[59] 長根英樹 メールマガジン - No.0031 -2005.06.30 号
 1 クール、イージー、ルーズ
返事を書く
    2005.06.30 12:51

  
 ◆ ◇ ◆ 【男のきもの】 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
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            きものダンディズム

 ――――――――― 2005.06.30 No.0031  配信数:0257 ―
 ◆ ◇ ◆ きもの村  http:// www.kimono.gr.jp/ ◆ ◇ ◆


≪≪目次≫≫

 1 クール、イージー、ルーズ
 2 その他

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 1 クール、イージー、ルーズ

 今年は「クールビズ」の新名称で夏の軽装運動が展開されています。
 小泉首相が先導しての内閣を上げた取り組みで、各メディアでの紹
 介も盛んで小売店での商品展開も広がっている様子です。

 「クールビズ」スタイルの本質は、6月1日の導入初日における小
 泉首相の第一声に象徴的に表れている様に感じます。
 それは、「楽だね」というものでした。

 装いにおいては、寒暖、気温に応じた過ごしやすい服装、無理のな
 い服装が基本になるものと思います。
 室内にいる人がカーディガンを羽織りたくなるほどに冷房を強める
 ことでスーツ(&ネクタイ)スタイルが成り立っているとするなら
 ば、もっと日本の気候、日本の自然に適した装いを追求することは、
 環境面からだけでなく、文化面からも重要な取り組みになると思い
 ます。

 しかしながら、気温に応じた服装という他にも、社会的な要素、す
 なわち場面に応じて礼の心やわきまえを表現するという面も、装い
 においては非常に重要な意味を持ち、大切な基本になるものと思い
 ます。
 オンビジネスの装い、一国の首相の政治の場における装いが、果た
 して「楽(らく)」なものでいいものでしょうか。
 こうした装いのモード、どこか気の抜けた心持ちが根底にあって、
 国会本会議における議員バッジの着け忘れなどのわきまえに欠ける
 行動が表面化しているものと思います。

               ◇

 また、装いの基本としては、正しい着装という面も不可欠のものに
 なると考えます。
 留めるべきボタンはきちんと留める。折るべきものはきちんと折る。
 上げるべきものはきちんと上げる(ズボンを尻に下げてはくような
 まねはしない)。などなど。

 かつての夏服としての開襟シャツやアロハシャツ、沖縄のかりゆし
 ウェアは、最初から襟が開いた形でデザインされた衣服であり、前
 ボタン(飾りボタンを除く)を全て留めた形で着装することで、隙
 のないきちんとした印象を与える装いになります。
 一方、「クールビズ」で推奨しているボタンダウンシャツやスナッ
 プダウンシャツ、襟腰に2つボタンのついたシャツ等は、襟の上ボ
 タンを留めることを前提にデザイン、サイズの設定がされた衣服で
 あり、このボタンを外して装うことと開襟デザインのシャツを正し
 い着装で装うこととは、全く装いの意味合いが違ってきます。

 また、アロハやかりゆし、フィリピンの夏礼装「バロンタガログ」
 などは、それ自体が表着(おもてぎ:アウター)としてデザインさ
 れており、上着(ジャケット)との組み合わせを前提としない衣服
 です。
 裾もズボンの外に出して装い、そもそもの発想がシャツ(インナー)
 ではなく、いわば「シャツジャケット」という位置づけの表着であ
 り、礼装にも用いられています。
 表着としての単体での着用が前提とされていないインナーのシャツ
 を、襟細部のデザイン差違で区別してビジネスウェアとして用いる
 ことに無理があると思います。

 こうした装いの基本に関する無知(あるいは意図的な逸脱?)を見
 ると、あらためて「服装リテラシー」や「衣育」、すなわち衣服に
 よるメッセージを読み解き、場に応じた社会的な装い=メッセージ
 発信を行う能力とそれを養う教育の重要性と「衣服改革」の必要性
 を実感するところです。

               ◇

 現在の「クールビズ」は、「イージービズ」「ルーズビズ」と言っ
 た方が相応しいスタイルで、そもそも「ビズ」:ビジネスウェアと
 して捉えることが出来るのか、根本的な疑問をはらむ装いであると
 考えます。
 将来振り返って見た際、時代を超えて尚通用する大人のスタイルと
 して認識されるものなのか。
 国際的に、日本の文化を表現する装いとして発信することの出来る
 吟味のされたスタイルと言えるものでしょうか。

 官房長官の毎日の記者会見風景、閣僚の来客応対風景等をテレビで
 見る度に、文化的なわびしさを感じるところです。
 (将来、「小泉クールビズ」=「装いの毒まんじゅう」との見方が
  されるのではないかと思えます。)

 あらためて、日本の風土、自然、気候に合った、涼しく、尚かつ凛
 とした日本の美意識、ハレとケ、公私のめりはりのはっきりとした
 社会性認識を表現する現代夏涼装を創造することが必要と考えます。

 日本には、日本の価値観や美意識を表現し、また日本の価値観や美
 意識を育んできた和の服=きものの蓄積があります。
 今あらためて、和の服=きものの蓄積を温故知新で見つめ直す「ス
 ロークロージング」の発想が重要になってくるものと思います。

 きもの村では、和のエコスタイル、新たな夏涼装(ソーシャルウェ
 ア、ビジネスウェア)として、涼しさと共に礼の心、社会性(凛と
 した佇まい)を兼ね備えた、きもの衿スタイルの装いを提案してい
 るところです。
 着用用途、着方に応じてスタイルをご提案いたしますので、ご相談
 いただければと思います。

 新夏涼装の創造における和の衣服装いの蓄積に関する見つめ直しが
 きっかけとなり、季節や場面を問わずに和装、和の心の素晴らしさ
 を再評価し、現代に活かしていく動きが広まっていくことになれば
 素晴らしいと思います。
 また、そうした展開をナビゲートしていく役割を果たしていきたい
 と考えているところです。

 想いを同じくするみなさんとご一緒できれば幸いに存じます。

               ◇

 【参考】
  ■ メールマガジン - No.0027号
    究極のエコスタイル(新夏涼装) 〜 和装の蓄積を見つめ直し
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 55_index_msg.html

  ■ メールマガジン - No.0026号
    服装リテラシー 〜 装いによるメッセージ
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 54_index_msg.html

  ■ メールマガジン - No.0029号
    衣服改革 〜 正しい着装と和装の見つめ直し&現代への昇華
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 57_index_msg.html
 
 
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 2 その他

 こちら米沢は、例年になく晴れ間の多い梅雨時季となっています。
 気持ちの良い天候で、小学1年の娘もプール授業を楽しんできてい
 る様子です。
 今後本格的に出てくる、地物のとうもろこしや枝豆を味わうのを今
 から楽しみにしているところです。

 今は少子化の時代ですが、きもの仲間からおめでたい話しを聞く機
 会があり、そうした際きものを通じた親子の繋がり、世代の繋がり、
 周り(地域)との繋がりを実感し、あらためて心なごむ思いをして
 いるところです。

 天の恵み、天からの授かりものを有り難く受けとめ、天の道、自然
 に沿った生活を送る中で幸せを感じる心、和の生活文化の大切さを
 身にしみて感じます。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。


 みなさんからご意見、ご感想をいただければ幸いに存じます。


                   きもの村 村長 長根 英樹

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※ 上記は修正版で、誤字、分かりにくい表現等を一部修正しています。
  実際に発信したオリジナル版は以下の通りです。


               ◇ ◇ ◇

<オリジナル版>
 
 ◆ ◇ ◆ 【男のきもの】  ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
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 ―――――――――  2005.06.30 No.0031  配信数:0257 ―
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≪≪目次≫≫

 1 クール、イージー、ルーズ
 2 その他

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 1 クール、イージー、ルーズ

 今年は「クールビズ」の新名称で夏の軽装運動が展開されています。
 小泉首相が先導しての内閣を上げた取り組みで、各メディアでの紹
 介も盛んで小売店での商品展開も広がっている様子です。

 「クールビズ」スタイルの本質は、6月1日の導入初日における小
 泉首相の第一声に象徴的に表れている様に感じます。
 それは、「楽だね」というものでした。

 装いにおいては、寒暖、気温に応じた過ごしやすい服装、無理のな
 い服装が基本になるものと思います。
 室内にいる人がカーディガンを羽織りたくなるほどに冷房を強める
 ことでスーツ(&ネクタイ)スタイルが成り立っているとするなら
 ば、もっと日本の気候、日本の自然に適した装いを追及することは、
 環境面からだけでなく、文化面からも重要な取り組みになると思い
 ます。

 しかしながら、気温に応じた服装という他にも、社会的な要素、す
 なわち場面に応じて礼の心やわきまえを表現するという面も、装い
 においては非常に重要な意味を持ち、大切な基本になるものと思い
 ます。
 オンビジネスの装い、一国の首相の政治の場における装いが、果た
 して「楽(らく)」なものでいいものでしょうか。
 こうした装いのモード、どこか気の抜けた心持ちが根底にあって、
 国会本会議における議員バッジの着け忘れなどのわきまえに欠ける
 行動が表面化しているものと思います。

               ◇

 また、装いの基本としては、正しい着装という面も不可欠のものに
 なると考えます。
 留めるべきボタンはきちんと留める。折るべきものはきちんと折る。
 上げるべきものはきちんと上げる(ズボンを尻に下げてはくような
 まねはしない)。などなど。

 かつての夏服としての開襟シャツやアロハシャツ、沖縄のかりゆし
 ウェアは、最初から襟が開いた形でデザインされた衣服であり、前
 ボタン(飾りボタンを除く)を全て留めた形で着装することで、隙
 のないきちんとした印象を与える装いになります。
 「クールビズ」で推奨しているボタンダウンシャツやスナップダウ
 ンシャツ、襟腰に2つボタンのついたシャツ等も、襟の上ボタンを
 留めることを前提にデザイン、サイズの設定がされた衣服であり、
 このボタンを外して装うことと開襟デザインのシャツを正しい着装
 で装うこととは、全く装いの意味合いが違ってきます。

 また、アロハやかりゆし、フィリピンの夏礼装「バロンタガログ」
 などは、それ自体が表着(おもてぎ:アウター)としてデザインさ
 れており、上着(ジャケット)との組み合わせを前提としない衣服
 です。
 裾もズボンの外に出して装い、そもそもの発想がシャツ(インナー)
 ではなく、いわば「シャツジャケット」という位置づけの表着であ
 り、礼装にも用いられています。
 表着としての単体での着用が前提とされていないインナーのシャツ
 を、襟細部のデザイン差違で区別してビジネスウェアとして用いる
 ことに無理があると思います。

 こうした装いの基本に関する無知(あるいは意図的な逸脱?)を見
 ると、あらためて「服装リテラシー」や「衣育」、すなわち衣服に
 よるメッセージを読み解き、場に応じた社会的な装い=メッセージ
 発信を行う能力とそれを養う教育の重要性と「衣服改革」の必要性
 を実感するところです。

               ◇

 現在の「クールビズ」は、「イージービズ」「ルーズビズ」と言っ
 た方が相応しいスタイルで、そもそも「ビズ」:ビジネスウェアと
 して捉えることが出来るのか、根本的な疑問をはらむ装いであると
 考えます。
 将来振り返って見た際、時代を超えて尚通用する大人のスタイルと
 して認識されるものなのか。
 国際的に、日本の文化を表現する装いとして発信することの出来る
 吟味のされたスタイルと言えるものでしょうか。

 官房長官の毎日の記者会見風景、閣僚の来客応対風景等をテレビで
 見る度に、文化的なわびしさを感じるところです。
 (将来、「小泉クールビズ」=「装いの毒まんじゅう」との見方が
  されるのではないかと思えます。)

 あらためて、日本の風土、自然、気候に合った、涼しく、尚かつ凛
 とした日本の美意識、ハレとケ、公私のめりはりのはっきりとした
 社会性認識を表現する現代夏涼装を創造することが必要と考えます。

 日本には、日本の価値観や美意識を表現し、また日本の価値観や美
 意識を育んできた和の服=きものの蓄積があります。
 今あらためて、和の服=きものの蓄積を温故知新で見つめ直す「ス
 ロークロージング」の発想が重要になってくるものと思います。

 きもの村では、和のエコスタイル、新たな夏涼装(ソーシャルウェ
 ア、ビジネスウェア)として、涼しさと共に礼の心、社会性(凛と
 した佇まい)を兼ね備えた、きもの衿スタイルの装いを提案してい
 るところです。
 着用用途、着方に応じてスタイルをご提案いたしますので、ご相談
 いただければと思います。

 新夏涼装の創造における和の衣服装いの蓄積に関する見つめ直しが
 きっかけとなり、季節や場面を問わずに和装、和の心の素晴らしさ
 を再評価し、現代に活かしていく動きが広まっていくことになれば
 素晴らしいと思います。
 また、そうした展開をナビゲートしていく役割を果たしていきたい
 と考えているところです。

 想いを同じくするみなさんとご一緒できれば幸いに存じます。

               ◇

 【参考】
  ■ メールマガジン - No.0027号
    究極のエコスタイル(新夏涼装) 〜 和装の蓄積を見つめ直し
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 55_index_msg.html

  ■ メールマガジン - No.0026号
    服装リテラシー 〜 装いによるメッセージ
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 54_index_msg.html

  ■ メールマガジン - No.0029号
    衣服改革 〜 正しい着装と和装の見つめ直し&現代への昇華
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 57_index_msg.html
 
 
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 2 その他

 こちら米沢は、例年になく晴れ間の多い梅雨時季となっています。
 気持ちの良い天候で、小学1年の娘もプール授業を楽しんできてい
 る様子です。
 今後本格的に出てくる、地物のとうもろこしや枝豆を味わうのを今
 から楽しみにしているところです。

 今は少子化の時代ですが、きもの仲間からおめでたい話しを聞く機
 会があり、そうした際きものを通じた親子の繋がり、世代の繋がり、
 周り(地域)との繋がりを実感し、あらためて心なごむ思いをして
 いるところです。

 天の恵み、天からの授かりものを有り難く受けとめ、天の道、自然
 に沿った生活を送る中で幸せを感じる心、和の生活文化の大切さを
 身にしみて感じます。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。


 みなさんからご意見、ご感想をいただければ幸いに存じます。


                   きもの村  村長 長根 英樹

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[58] 長根英樹 メールマガジン - No.0030 -2004.11.21 号
 1 袴形(はかまなり)でエスコート
返事を書く
    2004.11.21 19:07

  
 ◆ ◇ ◆ 【男のきもの】 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
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            きものダンディズム

 ――――――――― 2004.11.21 No.0030  配信数:0283 ―
 ◆ ◇ ◆ きもの村  http:// www.kimono.gr.jp/ ◆ ◇ ◆


≪≪目次≫≫

 1 袴形(はかまなり)でエスコート
 2 その他

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 1 袴形(はかまなり)でエスコート

 これからの時季、各種パーティや年末年始の行事・会合など何かと
 集まり事やイベントの多いスケジュールとなります。
 会合の主旨もソーシャルなものからごく内輪のプライベートなもの
 まで様々あるものと思いますが、社会性を意識する会合や外出等の
 場合には、オフ感覚のリラックスした“着流し”スタイルではなく、
 ピシッと下半身を整えた“袴形”(はかまなり)のスタイルで臨み
 たいものです。

               ◇

 男の和装スタイルにおいては、袴の有無によって装いの意味合いが
 決定的に違ってきます。
 それは羽織の有無による違いより深い意味合いを持ち、装いの社会
 性という意味では根本的な差違になるものと考えます。

 そもそも七五三における男児五歳のお祝いは、初めて袴を着用する
 「袴着(はかまぎ)」「着袴(ちゃっこ)の儀」に由来するもので、
 子供なりに一定の役割と責任を担う形で社会の一員としての参画が
 認められることを自覚し祝うという通過儀礼の意味合いがあったも
 のと思います。
 こうした社会性認識を象徴するものとして袴の着用が位置付けられ
 儀式にまでなっていたところに、衣服・装いと精神性の関連深さを
 再確認することが出来ると思いますし、袴スタイルの本義(着流し
 との対比)を見い出すことが出来るものと思います。

               ◇

 学生、青年の“書生スタイル”、すなわち「長着+袴」の装いは、
 羽織(上着)を用いないスタイルではありますが、青いなりに基礎
 的なわきまえを踏まえた社会的な装いになると思います。
 実際、その着姿は袴の腰部分が強調され凛々しい印象で捉えられて
 いたものと思います。
 洋装においても、開襟シャツにスラックスという装いは、ノータイ
 &ノージャケットのスタイルでありながら、夏期においては通勤・
 通学着としても着用されており、オンビジネスの装いになるものと
 思います。

 こうした“書生スタイル”や“開襟シャツにスラックスのスタイル”
 と“着流しスタイル”を、社会的な装いという観点から比較するに
 あたっては、“下半身の完成度、完結性”に着目をしてみると双方
 の違いが浮き彫りになってくるものと思います。

 袴は礼装、フォーマル専用のアイテムではなく、色柄種類において
 も日常用途の木綿袴、ウール袴、無地袴などがあります。
 下半身を整え社会的な装いとしてのけじめを付けるアイテム。
 袴をこの様な形で捉えると、「着流し」=「略装」(広辞苑)とい
 う解説の意味合いが理解出来るものと思います。
 「着流し」の対義語は、「(紋付き)羽織袴」ではなく「袴形」
 (はかまなり)になるものと思います。

               ◇

 「略礼装」ではなく、あくまで「略装」となる着流しスタイル。
 袴を洋装のアイテムに例えるのは難しいところですが、下半身の完
 結性に劣る装いという意味では、(ジャージやスウェットパンツと
 までは言わないものの)“イージーパンツ”や“ノープリーツパン
 ツ”をイメージすると近いものがあるのではないかと思います。
 “イージーパンツ”や“ノープリーツパンツ”にジャケットを合わ
 せたからといって社会的な装いにならないのと同様、袴を着けない
 ままで羽織を重ねたからといって社会的な装いにはなりません。

 クルージングのドレスコードにおいても、洋装のスーツ相当の装い
 として着流しではなく、袴の着用(この場合は羽織もあわせて)を
 指定している例があります。
 他に、ホテルのバーラウンジでのデートなど、洋装のスーツ相当の
 つもりで「長着+羽織」の着流しスタイルで足を踏み入れるなら、
 ドレスコードによる入店お断りとならないまでも、場のソーシャル
 な雰囲気を乱すことになるものと思います。

 休日の温泉旅行など、さほど対外的な意識をせずにリラックスした
 場面では、着流しスタイルで蕎麦屋に入ったり、土産物屋をのぞい
 たり、足元の自由な感覚を楽しむ装いでよろしいかと思います。
 着流しスタイルがふさわしい場面、気持ちにぴったりとくる場面も
 多々あるものと思います。
 一方、同じ休日やオフタイムでも、レストランでのディナーやパー
 ティなど、対外的な関わりの中で自分たちを位置付けソーシャルな
 交流や雰囲気を楽しむ場面では、袴形のスタイルで装い、和のソー
 シャルウェアの持つ矜持、エレガンスを存分に味わっていただきた
 いものと思います。

               ◇

 こうした装いの意味合いは、和装知識、ハウツーの問題ということ
 ではなく、衣服・装いの持つメッセージ性を常に意識している「服
 装リテラシー」のセンスに優れた方であれば、予備知識がなくても
 直感的に装いの美しさ、場とのマッチング、違和感等といった形で
 感じられる面があるものと思います。

 「今の時代、きものを着ているだけでよそ行き」
 「袴と七五三の話しなんて知っている人は少ない」
 「着流しの人がほとんど」
 「羽織を着ればいいのでは」
 などと自己都合の解釈で装いを規定するのではなく、ものの持つ本
 来的な意味合いを素直に感じる姿勢を持つことで、服装による基本
 的な会話を成立させていくことが可能になるものと考えます。
 またそうした姿勢により、会話の面白さ、装い・コーディネイトの
 奥行きが深まっていくものと思います。

 是非これからの時季、袴形でのエスコートを計画、あるいはリクエ
 ストしてみてはいかがでしょうか。
 きっと新たな和装の魅力を実感、再認識するきっかけになることと
 存じます。
 
 
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 2 その他

 こちら米沢は、実り豊かな晩秋に自然の恵みを味わい楽しむ一方で、
 間近に迫った雪国の厳しい冬の訪れを感じつつ心の準備と冬支度を
 進める日々となっています。

 わが家では9月に新しい家族を迎え、親子4人のにぎやかな生活が
 始まりました。
 季節、自然の中の時の移り変わりを繊細に感じ、時季に応じた節句、
 行事風習、衣食住等を実践する伝統的な和の暮らしや和の価値観・
 美意識を大切にするとともに、そうした季節、自然に親しむ生活を
 楽しむことの出来る様に― との想いを込め、「季」の字を用いて
 名付けを行いました。
 久しぶりに赤ちゃんのいる生活を送り、あらためて子を持つ幸せを
 実感するとともに、天からの授かりものと縁に感謝をしているとこ
 ろです。

 今年もきものを通じて様々な縁に恵まれ、それぞれに思い出深い交
 流を持つことが出来ました。
 きものへの想い、和の心への想いを同じくする皆さんと、更に共感
 を伝播し合い広げていきたいものと思います。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。


 みなさんからご意見、ご感想をいただければ幸いに存じます。


                   きもの村 村長 長根 英樹

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[57] 長根英樹 メールマガジン - No.0029 -2004.06.18 号
 1 衣服改革 〜 正しい着装と和装の見つめ直し&現代への昇華
 2 サミットにおける各国首脳のノーネクタイスタイル
返事を書く
    2004.06.18 16:26

  
 ◆ ◇ ◆ 【男のきもの】 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
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            きものダンディズム

 ――――――――― 2004.06.18 No.0029  配信数:0288 ―
 ◆ ◇ ◆ きもの村  http:// www.kimono.gr.jp/ ◆ ◇ ◆


≪≪目次≫≫

 1 衣服改革 〜 正しい着装と和装の見つめ直し&現代への昇華
 2 サミットにおける各国首脳のノーネクタイスタイル
 3 その他

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 1 衣服改革 〜 正しい着装と和装の見つめ直し&現代への昇華

 衣服、装いは、表面的なファッションとしてのスタイルというだけ
 ではなく、道徳や価値観、美意識などの心のスタイル(在り方、様
 式)、人生哲学や行動様式などを含めたライフスタイルとも繋がり、
 相互に影響し合う面があるものと思います。
 過去においても、社会の乱れ、人心の荒廃、道徳の崩壊などに際し
 て、衣服、装いにおける改革を通じて心の建て直し、社会の建て直
 しが図られた例が見受けられます。

 現在の日本も、
  ・企業人の商売道徳の崩壊(雪印、みずほ銀行、三菱自動車等)
  ・官僚の責任感、公徳心の崩壊(薬害エイズ、年金の不正流用等)
  ・政治家の倫理観、リーダーとしての自覚の欠如
   (人生いろいろ発言、説明責任の放棄等)
 などなど、大人の無責任な言動が子供達にも大きな悪影響を与え、
 異常な事件(長崎の事件等)が多発するなど、モラルの崩壊、社会
 の崩壊が進んでいる状況と見受けます。

 一方、衣服、装いの面でも、ズボンを尻まで下げた着装や電車内で
 の化粧直し、茶髪などの他、大人の社会でも礼装の度を越した簡略
 化やテレビキャスター等の衿の乱れなど、ケジメ感のなさ、装いに
 おける社会性の意識の希薄さ、服装リテラシーの低下など、乱れ、
 崩壊が進んでいる様に見受けます。

 日本の構造改革、社会の改革、心の改革を進めていく意味において、
 今こそ衣服、装いの改革「衣服改革」が重要と実感するところです。

               ◇

 現代の衣服改革においては、制服(国民服)の制定や奢侈禁止令な
 どによる強制手法とは別に、各界各層の責任ある立場から率先して
 装いを正すことにより社会に一定の基準(スタンダード)を示し、
 新たな装いの価値観や美意識への共感や賛同の輪を広げていくとい
 う方法論によって、新時代の装いの在り方、スタイルを再構築して
 いくことが出来得るものと考えます。

 まず第一段階として、衣服そのものを変える以前に、現在の衣服を
 正しく着付けるという着装改革が重要になるものと思います。
 留めるべきボタンは留める、上げるものは上げる、締めるものは締
 める。こうした正しい着装は装いの初歩であり、きっちり感、心身
 の直な姿勢にも繋がるものと思います。

 また同様に、場や立場に相応しい衣服を正しく選ぶという服装規範
 面の改革、適正化が重要になるものと考えます。
 装いのしきたり、ドレスコード(服装規範)には、個人と社会との
 繋がりの大切さを踏まえた上で、如何に場や立場に相応しい心持ち
 を表現し伝えるかという繊細で機知に富んだ衣文化の蓄積が詰まっ
 ています。
 こうした装いのメッセージを的確に読み取り、また自らの装いによ
 り的確に発信することで、豊かな心の会話を楽しむという能力=服
 装リテラシーの重要性を再認識し、大人の基礎的な素養として位置
 付けていくことで、社会性の意識も高まっていくものと思います。

 上記の様に、現在の衣服を前提に、着装改革、服装規範面での改革
 を進めていくことにより、衣服そのものの改革の方向性も見えてく
 るものと思います。
 例えば、夏期の装いとして「エコスタイル」の運動が展開されてい
 ますが、ボタンをきっちりと留め正しい着装をしつつ襟元を涼しく
 装うという意味から、最初から衿を開けて着ることを前提としたデ
 ザイン面での工夫、改革方向が見えてくるものと思います。
 Yシャツの衿ボタンを2、3はずしたスタイルと、開襟シャツでは
 装いの完成度、きっちり感は全く違い、エコスタイル(仕事着)と
 しての相応しさも自ずと違ってきます。
 そして、ネクタイをつけない開襟シャツスタイルをオンビジネスで
 如何に堂々と装うかという意味では、和装におけるきもの衿デザイ
 ンに込められた矜持、美意識の見つめ直し、理解も重要になってく
 るものと思います。

 今後、日本の気候環境に見合った装いを再構築する意味で、また日
 本ならではの価値観や美意識、和の心を表現するに相応しい装いを
 再構築する意味で、衣服デザインの改革、服装規定面での改革、着
 装面での改革においては、和装の蓄積の見つめ直しとそれを踏まえ
 た現代への昇華=「スロークロージング」が重要になってくるもの
 と考えます。

               ◇

 【参考】
  ■ メールマガジン - No.0026号
    服装リテラシー 〜 装いによるメッセージ
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 54_index_msg.html

  ■ メールマガジン - No.0017号
    衿元の美意識 〜 覚悟の解放
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 45_index_msg.html

 
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 2 サミットにおける各国首脳のノーネクタイスタイル

 上記1とも関連し、衣服、装いの乱れと社会秩序の乱れという意味
 では、先日アメリカで開催されたシーアイランドサミットにおける
 各国首脳のノーネクタイスタイルが、現代におけるその象徴として
 印象に残りました。

 サミットの運営、コーディネイトは、開催国の様々な意図を反映し
 て企画されるものですが、今回の「ノーネクタイスタイル」による
 会合は、“合理主義”というよりはむしろ“本能むき出し”の、い
 かにも現在のアメリカらしい「義(理念やけじめ)よりも利、力」
 という政治的な方向性と、そうした問題を責任ある各国リーダーと
 しての立場から徹底して議論することを避けたいとする現状是認、
 なあなあ主義、長いものには巻かれろ… といった対話姿勢を象徴
 しているかの様に見受けられました。

 そんな中、ただ一人、フランスのシラク大統領だけは、ネクタイス
 タイルで会合に臨んだとのこと。
 大人の男の装いには、暑い/寒い/窮屈といった個人の本能的な感
 覚を越えて、社会性を意識しつつけじめを持ったある種自己抑制的
 な部分、わきまえを自覚した“凛”とした部分が必要になるものと
 考えます。
 そして、こうした装いにおけるけじめが、普遍的な義を求める理念
 的な面、社会性という面にも繋がってくるものと思います。

 日本にも「胸襟を開いて」という言葉がありますが、夜の非公式な
 差し(1対1)の会合ならいざしらず、世界の中で8カ国だけが参
 加して世界の行く末、国際秩序の在り方を議論する公式な会合の場
 で、実際に襟元のけじめを疎かにして装うことを意図した言葉では
 なかったものと思います。
 もしノーネクタイで装うのであれば、和装で臨んでもらいたかった
 ものです。

 今後、真に普遍的な国際協調体制を構築していく上で、日本の伝統
 的な価値観の見つめ直し、再評価の動きが重要になってくるものと
 思いますが、世界に向けて和装スタイルを通じて和の心のエッセン
 スを伝えていくことも大きな「衣服改革」のテーマになり得るもの
 と考えるところです。


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 3 その他

 こちら米沢も夏を迎え、季節の作物が少しずつ出回り始めました。
 まだ時季は早いのですが、とうもろこしと枝豆は夏の大きな楽しみ
 で、田舎暮らしの豊かさが実感されます。

 米沢はあっさりスープに極細縮れ麺のラーメンも特色があり名物に
 なっていますが、マヨネーズを乗せて食べる夏の冷やし中華もまた
 隠れた名物です。

 夏バテ時の鯉の甘煮もまたパワーの源になって元気が戻ります。

 雪国の短い夏、そして盆地の暑い夏ですが、梅雨が明けてからの本
 格的な夏を楽しみにしているところです。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。


 みなさんからご意見、ご感想をいただければ幸いに存じます。


                   きもの村 村長 長根 英樹

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  発行責任者 きもの村 村長 長根 英樹 NAGANE HIDEKI   

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  バックナンバー http:// www.kimono.gr.jp/ home/ salon.html

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[56] 長根英樹 メールマガジン - No.0028 -2004.01.23 号
 1 ダンディズム 〜 着姿の説得力
返事を書く
    2004.01.23 16:00

  
 ◆ ◇ ◆ 【男のきもの】 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
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 ――――――――― 2004.01.23 No.0028  配信数:0296 ―
 ◆ ◇ ◆ きもの村  http:// www.kimono.gr.jp/ ◆ ◇ ◆


≪≪目次≫≫

 1 ダンディズム 〜 着姿の説得力
 2 その他

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 1 ダンディズム 〜 着姿の説得力

 先日、隣町の和裁士の受賞祝賀会に招かれ出席をしてきました。
 長年積み重ねてきた技能が国から高く評価されての大きな賞の受賞
 で、遠くは九州からも和裁士仲間がお祝いに駆けつけ、きもの姿の
 多い華やかな会合となりました。

 せっかくのお目出たい会合ですが、気になったのが主賓として出席
 をしていた和裁士会幹部の装いでした。
 席次の面からもスピーチ順からもVIPとしての招待、出席であり
 ながら、紬の簡易羽織に紬の長着、同じく紬着尺地で仕立てたと思
 われる(襞に腰のない)簡易袴のコーディネイト。
 羽織に一つ簡易な紋が付いていたとはいえ、場に相応しいソーシャ
 ル(社会的)な装いには見えず、道中着、旅装といった印象を持ち
 ました。

 きもの好きのユーザーから、
  「きもの屋自体がきものを着ていない」
  「そうした人にきものが良い、きもの文化が素晴らしいと言われ
   ても説得力がない」
 といった指摘を多く聞くところですが、きもの流通やきもの製造の
 現場に限らず、きもの仕立ての世界でも同じ実態がある様に感ずる
 ところです。

 スーツを良く着ない仕立て人にオーダーを頼もうとは思わないのと
 同様に、きものを良く着ない、自ら装う立場で頓着しない和裁士に、
 着る人のこだわりや美意識を勘案した技、気配りを期待すべくもな
 く、資格があろうと、役職があろうと、受賞があろうと、きものの
 仕立てを頼もうと思う人はいないものと思います。

 きものを着ること、また単に着るだけではなく、如何に装いによっ
 て的確なメッセージを伝えることが出来るかが、(きものを単なる
 商売の道具として捉えているのではない)きもの業界人にとって、
 今もっとも大切なことではないかと感じました。
 特に、各所各分野でリーダーの立場にある場合には尚更で、最大の
 プレゼンテーション、説得力は自らの着姿にあるとの自覚と、他者
 からの視線、期待を認識する必要があると思います。

               ◇

 私自身は、紋付き御召の長羽織に御召の長着、縞平袴地を用いたダ
 ンディ袴(現代括り袴、野袴)のコーディネイトでした。

 私が主賓の装いをプロデュースするならば、染め抜き紋の色紋付き
 お対に絹平袴、あるいは御召袴のコーディネイトをご提案したいと
 思います。

 まずは基礎的なドレスコードを踏まえた場に相応しいコーディネイ
 トを整えることが説得力の第一歩であり、最初の会話を成立させる
 鍵になるものと思います。

 着姿によって強いインプレッション(好印象)を与え、惹きつける
 様な求心力を伴った魅力を表現するには、単なる“コーディネイト”
 の枠を越えた非常に高度な装い術と精神性を兼ね備えることが重要
 で、それ故に「ダンディズム」を極める道は各人各様で奥深いもの
 と思います。

 こうした「ダンディズム」を追求する皆さんと、大人の男としての
 お話しを進めていければ幸いに存じます。 

               ◇

 【参考】
  ■ 縞平袴地を用いた「ダンディ袴」
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ lineup/ 1_index.html
 
 
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 2 その他

 こちら米沢は、お正月こそ暖かくおだやかな天候で迎えたものの、
 その後は例年通り、雪、雪、雪で、すっかり白い世界になっていま
 す。
 冬が厳しい分だけ春の喜びが大きく深くなるということは分かって
 いるつもりなのですが、いざ一番つらい状況になると、次なる春の
 ステージを前向きに考えることが難しくなってしまいます。

 もしかしたら、日本も(そして世界も)同じ様な状況にあるのかも
 しれません。

 日本が長年に渡って蓄積してきた日本人の心、和の心、和の価値観
 の真髄を見つめ直し、現代への昇華を考えるとき、新たな国づくり、
 世界平和の道が見えてくる様に思います。


 私は、きものを身に着けるという実生活に根ざした形で先人の蓄積、
 和の心を見つめ直す機会を得ることが出来ました。
 和の心の素晴らしさとしては、人と人との繋がりを大切にする点、
 自然との親和性を大切にする点が挙げられると思います。

 こうした和の心、和の文化について考えをまとめました。
 政治的な面もありますが、よろしければご覧いただきたく。

 【参考】
  ■ 和の心による国づくり
http:// nagane.kimono.gr.jp/ hideki/ messages/ 26_title_msg.html

 今後ともよろしくお願い申し上げます。


 みなさんからご意見、ご感想をいただければ幸いに存じます。


                   きもの村 村長 長根 英樹

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 メールマガジン
  【男のきもの】きものダンディズム 〜 スロークロージング
  【男のきもの】製品・価格・着こなし紹介(旧題)

  発行責任者 きもの村 村長 長根 英樹 NAGANE HIDEKI   

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[55] 長根英樹 メールマガジン - No.0027 -2003.08.17 号
 1 究極のエコスタイル(新夏涼装) 〜 和装の蓄積を見つめ直し
返事を書く
    2003.08.17 15:38

  
 ◆ ◇ ◆ 【男のきもの】 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
 ――――――――――――――――――― スロークロージング ―

            きものダンディズム

 ――――――――― 2003.08.17 No.0027  配信数:0306 ―
 ◆ ◇ ◆ きもの村  http:// www.kimono.gr.jp/ ◆ ◇ ◆


≪≪目次≫≫

 1 究極のエコスタイル(新夏涼装) 〜 和装の蓄積を見つめ直し
 2 その他

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 1 究極のエコスタイル(新夏涼装) 〜 和装の蓄積を見つめ直し

 ここ数年、「エコスタイル」という形で、地球環境(エネルギーの
 有限性や各種汚染、温暖化等)に配慮し、自然と共生するライフス
 タイルを模索、提案する動きが盛んになってきました。
 特に、夏の取り組みとして、冷房の設定温度を上げたり、ノージャ
 ケット&ノータイの軽装を推進、奨励する動きが、各自治体を中心
 に展開されています。

 エコロジーの観点から夏の新たなスタイルを模索、提案する動きと
 しては、羽田元首相のトレードマークとしても印象の強い「省エネ
 ルック」が思い浮かぶところです。
 この時には、提案が早すぎた面もあるのか、動きが大きく広がって
 いくことなく収束していった訳ですが、今回あらためて、全国的な
 広がりを持つ本格的なムーブメントとして、日本の気候、風土、自
 然環境にマッチする夏の装いの模索が始まった様に見受けます。

 しかしながら、今の「エコスタイル」(夏の軽装)の動きの中では、
 若干の懸念を感じる点もあります。
 それは、“装いの社会性”(社会性の希薄化傾向)という点ですが、
 今の混沌とした社会状況とも連動する面を感じているところです。

 現在、各自治体を中心として、ノージャケット&ノータイという形
 で夏の軽装運動が進められていますが、実態を見ると、夏のスーツ
 スタイルから上着を脱ぎ、ネクタイを外し、Yシャツの衿ボタンを
 外しただけの格好となっている例が多い様に見受けます。
 これは、アフター5以降の“残業スタイル”として馴染みの格好で
 あり、従来は外部との接触を意図しない内輪の作業スタイルとして
 用いられていたものと思います。
 率直な感想としては、軽装というにもあまりに工夫がなく身も蓋も
 ないスタイルであり、文化的な香りの感じられない、表層的な個の
 欲求がむき出しになった装いという印象を受けます。
 いくら「エコスタイル(軽装)推進中」といったバッジやワッペン
 をつけても、それでカバーできる筋の問題ではなく、大人のオンビ
 ジネスの装いとして非常にだらしのないスタイルに見えます。

 そもそも、衣服装いに求められる要素としては、温度調整の機能、
 動きやすさといった面の他に、礼の心や場のわきまえを表現する社
 会性という面も非常に大きな意味合いをもって考慮されるべきもの
 と考えます。
 “軽装”という言葉は、従来の装いとの比較から“衣服分量的にも
 重すぎず、実際の気候に応じた軽やかな装い”といった意味合いで
 用いられているものと思います。しかしながら現実の装いを見ると、
 “軽装”という語感から、“TPOの捉え方を軽くして、心やわき
 まえのレベル(社会性の認識)をゆるやかにする(してもよい)”
 との錯誤(公私の区別の曖昧さ)が生じているかの様にも見受けら
 れます。
 本来目指すべきは、日本の気候に応じた夏の新たなソーシャル(オ
 ンビジネス)スタイルの開発、提案、推進ということだと思います
 ので、ミスリードを招かない様、“新夏装”“涼装”といった表現
 で新スタイルの提案、普及を推進していくのがふさわしい様に思い
 ます。

               ◇

 各国、各地域の伝統的な衣食住、文化は、地域の自然環境に応じて 
 無理のない形で発展し蓄積されてきた経緯がありますので、自ずと
 エコロジカルなスタイルに出来上がっているものと考えます。
 今あらためて、日本の夏にあった装いを考えるに際しては、和の服
 =きものの蓄積を温故知新で見つめ直す「スロークロージング」の
 発想が重要になってくるものと思います。

 「衿を正す」という言葉にもある様に、元来、きものは着装、姿勢、
 そしてその背景にある己の凛とした心(やましさのない心、見栄を
 張らない心、虚心)を整えることによって、襟元を隠すことも飾る
 こともなしに礼の心、社会性を表現してきた、和の独自の美意識に
 あふれた装いです。
 洋の礼装、タキシードやモーニングスタイルと並んでも、紋付羽織
 &袴のタイルであれば、ネクタイなしでなんら臆することなく振る
 舞うことが出来るのも、きものの衿スタイルの完成度の高さを示す
 証左と言えましょう。

 きもの村では、ノーネクタイの新たな夏の装い(ソーシャルウェア、
 オンビジネスウェア)として、涼しさと共に礼の心、社会性(凛と
 した佇まい)を兼ね備えた、きもの衿スタイルの装いを提案いたし
 ます。
 特に、半袖で丈の短い(膝丈)きものとズボン風袴との組み合わせ
 (セットアップ)スタイルは、着装も容易であり、軽快な着心地、
 活動性の高さ、凛とした和のテイストといった3要素が高い次元で
 融合したスタイルとしてお薦めいたします。

 袖の形については、気温や用途によって、半袖の他に、舟底長袖、
 きもの袖(角袖)などを使い分けるのがいいと思います。

 今回の提案は、新たな発想によるスタイルですので文章だけではイ
 メージしにくい面があるものと思います。
 ホームページに着姿の画像を用意いたしましたので、以下のアドレ
 スにてご確認いただければ幸いです。
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ lineup/ 2_index.html

 上記アドレスにてご紹介の半袖きものは、絹素材のもので、特殊な
 撚糸(よりいと:飾り撚糸)を用いてネップ(節)風の表情を織り
 表した紅梅夏御召です。
 生地に透け感があり、半袖&膝丈のデザインともあいまって非常に
 涼しく快適です。

               ◇

 夏の装い。
 緯度だけで気候が分けられる訳ではありませんが、東京の緯度は、
 およそイランのテヘラン、ギリシアのアテネに相当します。
 広く“洋服”とは言いますが、スーツスタイルにおいては伝統的に
 イギリス流の着こなしがオンビジネスのスタンダードとなっている
 面があるものと思います。(デザインやブランドという面ではなく、
 夏でも長袖が本式といったドレスコードの面において。)
 イギリスロンドンの緯度が北海道(北方領土)よりも高い点を考え
 ると、やはり日本の夏場におけるそうした(イギリス流の)スーツ
 スタイルに無理が出てくるのも当然と言えるでしょう。

 外から戻ってくる社員に合わせて、オフィスでは女性がカーディガ
 ンを羽織りたくなる程に冷房をきかせる過冷房、それに伴うヒート
 アイランド化(エアコン室外機からの廃熱)の悪循環。
 そうしたゆがんだ作為的な環境下でしか装いを成り立たせることが
 出来ないとするならば、その様なスタイルは文化的に誇れるもので
 はなく、また長続きのするものでもないと思います。

 今、あらためて、自らの国、地域に応じた衣服装いを、自らの衣文
 化、衣の蓄積を温故知新で見つめ直す中から見出していく「スロー
 クロージング」が大切になってくると考えます。
 まずは現在の「エコスタイル」のムーブメントの中で、夏の装いに
 きものスタイルを応用することをきっかけとして、寒暖調整の工夫
 の他独自の装いの美意識など、日本独自の素晴らしい衣の世界、和
 装の蓄積が存在することへの“気付き”が広がっていくことを期待
 します。
 その後、春夏秋冬、礼・社・仕・洒・寛・作・休のきものスタイル
 を通じて、和の装い、和の服の魅力を知り、好きになり、更に装い
 と精神文化の関わりの深さを実感する中で、和の精神性、和文化の
 魅力を知り、好きになる。そして、そうした和の価値観を現代に発
 展昇華させ新たな和のライフスタイルをつくり上げていこう、との
 流れに発展していくならば素晴らしいと思います。
 私としては、ナビゲート役の立場で、こうした展開をサポートして
 いくことが出来れば幸いに思います。

               ◇

 【参考】
  ■ メールマガジン - No.0017号
    衿元の美意識 〜 覚悟の解放
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 45_index_msg.html

  ■ メールマガジン - No.0019号
    夏織物の魅力
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 37_index_msg.html
 
 
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 2 その他

 今夏はこちら米沢でも不順な天候が続き、夏本番の暑さを味わうこ
 とのないままに秋の訪れを迎えそうな気配を感じます。

 とは言うものの、晴れた日には薄ものでも大分暑さを感じますので、
 オンビジネスも含めて無理なく着られる毎日着として半袖きものの
 工夫をするなど、「1年365日の男のきもの」の開発を進めてい
 るところです。
 きものならではの和の美意識を活かしつつ現代性を加味するリファ
 インの中で、特殊な仕立て(デザイン、ディティール)により試作
 に時間がかかる面もあるのですが、夏装に限らず、少しずつ開発を
 進めて、新たなスタイルや工夫を紹介して参りたいと考えています。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。


 みなさんからご意見、ご感想をいただければ幸いに存じます。


                   きもの村 村長 長根 英樹

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[54] 長根英樹 メールマガジン - No.0026 -2003.05.22 号
 1 服装リテラシー 〜 装いによるメッセージ
    ― 礼・社・仕・洒・寛・作・休 ―
返事を書く
    2003.05.22 14:00

  
 ◆ ◇ ◆ 【男のきもの】 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
 ――――――――――――――――――― スロークロージング ―

            きものダンディズム

 ――――――――― 2003.05.22 No.0026  配信数:0322 ―
 ◆ ◇ ◆ きもの村  http:// www.kimono.gr.jp/ ◆ ◇ ◆


≪≪目次≫≫

 1 服装リテラシー 〜 装いによるメッセージ
    ― 礼・社・仕・洒・寛・作・休 ―
 2 その他

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 1 服装リテラシー 〜 装いによるメッセージ
    ― 礼・社・仕・洒・寛・作・休 ―

 このところ、男のきものに関する各種メディアでの紹介機会も随分
 と増えてきました。
 供給側のプロモーション展開やユーザー側の着用の広がりと合わせ、
 ある種ブーム的な状況になってきた様にも見受けます。

 今のブームでは、“粋な”“着流し姿”などの典型的コピーに象徴
 される様に、気軽な街着や活動着、休日の家庭着やご近所着、趣味
 やお洒落の装いに関しての紹介を豊富に見かけます。
 一方、社会的な場面や公的な場面における装い、そうした意味合い
 での袴形(はかまなり)に関する紹介が少ない様に見受けます。

 きものの装い分けとなると、「晴れとケ」といった基準で語られる
 ことも多い様に思いますが、「晴れ」を“儀式やお祭りなど特別な
 場面”、「ケ」を“日々通常の場面”と捉えるならば、「晴れ」の
 場面はそう数多くある訳ではありません。
 毎日の中で装いを考える際には、「晴れ」(特別)でなければ他の
 日常的な場面ではいつでも“普段着”、気軽な街着や活動着という
 装い分けではなく、現在の洋装中心となった日々の装いと同様に、
 「社会的な場面(公的な場面、オンビジネスの場面)」か「個人と
 しての私的(プライベート)で自由な場面」かという基準で考えて
 区分けをすることが肝心で、これにより洋装と和装でのミスマッチ
 (*1)も少なくなるのではないかと思います。
 また実際その様に分けて考えると、多種多様な製品ラインナップや
 各種スタイルの意味合い、位置づけも明確になってくるものと思い
 ます。

               *

 *1「洋装と和装でのミスマッチ」
    きものを着始めてその魅力にひかれ、なるべく多くの場面で
    きものを着たいと実践を重ねた方から、「仕事にもきものを、
    と着ていったけど、どうも浮ついた感じで、まわりと比べて
    “弱い”感じがした」といった違和感を伺うことがあります。
    こうした場合によく聞いてみると、その時のきもの姿は、袴
    を着けない「着流し」スタイルだったとのこと。
    多くの実践で場慣れをしている方でも、ちょっと気が引ける
    感じがしたというこの“ミスマッチの感覚”は、実は非常に
    大切な感性である様に思います。
    (きものは日本の文化が詰まった民族衣装なのだから、臆
     することなく堂々と着ればよい。着る際の気合いが足り
     ないのが問題。
     ややもするとこうした考えを耳にすることがありますが、
     民族衣装に誇りを持って装うということと、場に相応し
     い装いをすることは相反することではありません。
     民族衣装にも街着や仕事着、礼装といった区別がありま
     すので、もしそうした区別を違えるならば、歴史と文化
     の詰まった民族衣装での装いといえども場違いな違和感
     を感じたり、礼を失するという状況が生まれてくるもの
     と思います。
     また、こうした装いの規範(ドレスコード)を理解して
     装いを整えることこそが文化を大切にすることであり、
     きものには非常に繊細で素晴らしい装い分けの蓄積があ
     るものと思います。
     そして、こうした蓄積はきものの文化的な価値を高める
     大きな要素になっていると考えます。) 

    仕事着にもいろいろありますが、まわりがスーツにネクタイ
    といったまさに“オンビジネス”の場合には、きものもそれ
    に応じたオンビジネスの装いが相応しく、「晴れ」(特別)
    ではないからといって普段着、あるいは少し気の張ったお洒
    落着といった感覚での着流しスタイルであれば、正絹の長着
    にお対の羽織を合わせたとしても仕事着にはならず、気後れ
    のする感覚もやむを得ないものと思います。

    こうした場合に私は、オンビジネスの装いとしての袴スタイ
    ル、特に現代の生活環境に合わせて裾をスリムにしたタイプ
    のズボン風袴(野袴)をお勧めしています。
    袴を身に着けることによって、装いの“モード(態勢)”が
    外向きに変わり、凛とした動じない気構えが生まれてくる様
    に思います。
    実際に、こうしたズボン風袴を身に付けて仕事に臨まれた方
    から、「契約獲得に直接結びつくプレゼンテーションの場で
    も気後れせずに、堂々と振る舞うことが出来た」「これなら、
    きものも仕事に着ていける」といった声を聞くところです。

    まわりの洋装姿(あるいは自分自身の普段の洋装姿)ときも
    の姿との間で違和感やミスマッチが生じない様にする意味に
    おいては、公私の見極めとそれに応じた袴の有無に気を払う
    ことが大切な要素になるものと思います。

               *

 そもそも、「晴れとケ」については、「非日常の特別な場面か日常
 か」という区分け、意味合いの他に、
  「晴れ」:表向き。正式。おおやけ。公衆の前。ひとなか。
  「ケ」 :おおやけでないこと。よそゆきでないこと。ふだん。
       日常。わたくし。        〜「広辞苑」より
 という意味合いがありますので、まさに上記の様に、「公と私」の
 区分けで捉えられていた面があったものと思います。

 この様に捉えると、例えば、「必殺仕事人」の中村主水(町同心)
 の様に、紬の長着を着て夜回り途中で夜鳴きソバをすするといった
 ごく日常的な場面において、晴れの装いである染め抜き5つ紋付き
 の黒羽織を重ねるスタイルの意味合いも、決してチグハグというこ
 とではなく、役人としての公的な立場で説明責任を意識するととも
 に己の心構え(自覚)を表現する、公共心(公私のけじめ)/パブ
 リックセンスに基づくスタイルという形で理解が出来るものと思い
 ます。

 またこれは、通常の日常生活においても公的、社会的な「晴れ」の
 場面が存在し得るということで、現代のきものスタイル、着分けと
 いう面においても大いに参考になるものと思います。

               ◇

 装いをその意味合いから「礼・社・仕・洒・寛・作・休」と区分け
 するならば、

 「礼」:儀礼的な場面の礼装(正礼装、準礼装)
     洋装では、モーニング、燕尾服、ディレクターズスーツ、
     タキシード、いわゆる黒の礼服、ダークスーツ等
     きものの場合、紋付き羽織袴(黒紋付き、色紋付き、
     御召に縫い紋等)
  ↑
 「社」:社会的場面や公的場面、仕事(オンビジネス)の装い
 「仕」 (ソーシャルウェア、略礼装、社交着、仕事着)
     洋装では、スリーピース、スーツ、ブレザー等(ネクタイ)
     きものの場合、紋付き羽織袴、羽織袴、袴形

 「洒」:お洒落着、趣味の自由な装い、交友着、外出着、寛ぎ着
     洋装では、ジャケット&スラックス、カーディガン、
  ↑  レザー等(ノータイやアスコットスカーフ等でも可)
 「寛」 きものの場合、着流し(羽織&長着、長着)、袴も可
  ↓
 「作」:動きやすい作業着、休日や帰宅後のリラックスした装い
 「休」 (活動着、ご近所着、家庭着、リラックスウェア、野良着)
     洋装では、ポロシャツ、Tシャツ、コットンパンツ、
     その他イージーウェア、ホームウェア等
     きものの場合、着流し、筒袖、ゆかた、作務衣、甚平、
     簡易袴(もんぺ、カルサン、裁ち付け等派生)等

 それぞれに重なる部分もあり、表現や区分け形式等にこだわるもの
 ではありませんが、おおよそ上記の様に捉えることが出来るものと
 思います。


 ※紋付きのきものに関しては、現在では礼装(フォーマル)として
  特別な用途に限定して捉えられている面がある様に思いますが、
  上記、町同心(中村主水)の黒紋付きの様に、己の立場を明確に
  するという意味で、「社」「仕」の場面で用いられることもある
  ものと思います。

 ※袴についてですが、「礼」「社」「仕」等の場面で、社会性や公
  共性を意識して装いを整える意味合いで用いる場合には、従来か
  らの馬乗り袴や行灯袴の他に、裾をスリムにしたズボン風袴など
  も用いることが出来るものと思います。
  ただこの場合には注意が必要で、ふさわしい素材を用いることと
  ともに、デザイン/仕立ての面でも袴らしい凛とした要素を残し
  た“本格仕立て”であることが条件になるものと思います。
  いわゆる「野袴」と呼ばれるものの中には、様々な種類や形状が
  ありますが、もんぺやカルサン、裁ち付け等から派生した様な作
  業着的な“簡易袴”も見受けられます。
  こうしたものは活動着として重宝するものと思いますが、装いを
  整える「礼」「社」「仕」の“袴”として用いるとすれば、名前
  だけは“○○袴”であっても、気後れなく風格を持って装うとい
  う意味では無理が出てくる様に思います。

 ※「仕」の仕事着に関しては、「作」の作業着とは区別をしてそれ
  ぞれに項目を設け、オンビジネスにおけるスーツ&ネクタイスタ
  イルを念頭に「社」と同様に位置付けています。
  職種や場面によっては独自の装い方や慣習もあり、その場合には
  「作」の他に「洒」「寛」「休」等の装いと重なる面が出てくる
  ものと思います。
  例えば僧侶にとっての作務衣はまさに「作務(寺における日常の
  務め)」のための仕事着ですが、一方で、町に出て社会と接する
  場面などでは作務衣以外の仕事着を用いるものと思います。
  仕事の装いという意味では、こうした社交着的な要素と作業着的
  な要素の区別やバランスの取り方が重要になってくるものと思い
  ます。
  こうした意味から、作務衣は「作」に位置付けています。
  (袈裟などは「仕」の位置付けになるものと思います。)

  また別例として、小売店などで直接一般の顧客(いわゆる消費者)
  と接する際には、袴を着けない慣例が残っていることもあります。
  店主や番頭格以外は、特別な場合を除いて羽織を着けない例など
  もあり、「洒」「寛」「休」の装いと重なる場合があります。

 ※士農工商に分かれていた時代と違って、誰もが苗字を名乗り家紋
  を持ち、いわば皆が「士」として平等化した現代ですで、今の時
  代の装いの一般常識(スーツ&ネクタイが求められる場面か否か
  等の状況判断)を踏まえて、特別な場合以外は、「士」としての
  「礼・社・仕・洒・寛・作・休」で装いを考えるのが違和感の少
  ない装い術になろうかと思います。
  (普段の洋装の際に、農民だ、商人だと意識して装いを区分けし
   ている訳でなく、一般同様に礼服やスーツを着用している場面
   で、きものを着用する際にだけ、“かつて袴を着けていたのは
   武士だけ”“商人は羽織を着ない”などといった形で、旧来の
   身分制度や特定業種内での慣習を持ち出して装いを規定すると、
   装いの社会性という意味でアンバランスが生じる様に思います。)

 ※きもの着用の伝統、歴史を参考とする際、特に一般的なきものの
  着分けやコーディネイトという面からかつての盛んだった時代を
  参照するのなら、一気に江戸時代まで遡るのではなく、昭和初期
  の頃、昼間は仕事にスリーピースを身に付け、家に戻ってきもの
  に着替えていた頃を参考にした方が、現代の生活に馴染んだスタ
  イルを見出す助けになる様に思います。
  それとは別に、個別の意味合いや成り立ちについて探る場合は、
  平安時代でも奈良時代でも、それぞれの起源に遡って由来や発展
  の経緯を調べることで理解がより深まり、現代に置き換えた場合
  の応用の方向が見えてくることもあるものと思います。 

 ※「寛」の“寛ぎ/くつろぎ”の捉え方については、様々な解釈が
  あるものと思いますが、ここでは、
  “くつろぎ”:気楽にリラックスをする休息的な要素を主とする
  “寛ぎ”  :同じくゆったりとリフレッシュ(癒し)をするの
         でも大人の落ち着いた時間を愉しむという要素を
         強調する
  とをあえて区別して、“寛ぎ”を「寛」に、“くつろぎ”のイー
  ジーウェアは「休」に位置づけています。

               ◇

 「礼・社・仕・洒・寛・作・休」、それぞれの場面に相応しい装い
 や自分らしいスタイルを見出し確立をしていく意味においては、単
 純で初歩的な方法論ですが、なるべく多くの“もの(反物等)”を
 実際に見るということが有効になるものと思います。

 例えば、普段の洋装に置き換えてみても、
  ・黒の礼服
  ・タートルニットにツイードジャケット&スラックス
  ・ポロシャツ&ジーンズ
 上記3つの装いしか持っていない、あるいは知らないとなると、生
 活の、そして人生の各場面の中で、それぞれをどの様に装い分ける
 かを考えるのは苦労がいるものと思います。

 同様に、きものの場合でも、
  ・黒紋付き袴
  ・大島アンサンブル
  ・ゆかた
 上記3つの装いしか持っていない、あるいは知らないとなると、各
 場面での装い分けに無理が出てくるものと思います。
 ここで、上記に2つ加えて、
  ・黒紋付き袴
  ・縫い紋付き御召お対&紬袴
  ・大島アンサンブル
  ・無地紬(ウール、木綿)
  ・ゆかた
 以上5つの装いを持つ、あるいは知るならば、それぞれの組み合わ
 せも含めて随分と装いの幅が広がり、各場面に応じた装い分けも容
 易になってくるものと思います。

 こうした意味から、各お店を巡ったり、各産地/織元を訪ねてみた
 りする中で、なるべく多くの“もの”を、偏ることなく、体系的に
 見ることが重要になると考えます。
 その意味で、なるべく早い段階に、総合メーカーを訪ねて、御召系
 /紬系、袷/夏もの、着尺/袴/帯/襦袢裏等といった製品群を、
 体系的に色のバリエーションも含めたラインナップとして見、説明
 を受ける機会を持つことをおすすめします。
 どの業種でも、顧客とメーカーとの間で相互の連携や意思疎通を図
 る中で質を高め、時代に応じた製品を生み出してきた経緯があり、
 男のきものの世界においても、こうした蓄積は製品(製品群)とし
 てメーカーに残っています。

 総合メーカーのラインナップを丹念に見比べ、それぞれの製品の違
 いの意味合い、位置づけを探っていく中で、かつてのダンディ達が、
 自分の立場や役割をどの様に捉え、いかに場面場面に応じて着分け、
 装いで自己表現をしていたかが分かってくるものと思います。
 そして、各場面に応じた装いの体系を鳥瞰図の様な形で捉えること
 が出来、その後に見る製品を容易に自分の鳥瞰図の中にマッピング
 (分類配置)していくことが出来るものと思います。
 そうすると、自分が所有しているか否かに関わらず、場面場面に応
 じた装いが自ずと絞られてくるとともに、現在の自分の所有の中で
 どの様に取り合わせて活かすか、また、今後どの様に揃えていった
 らよいかが見えてくるものと思います。

               ◇

 和装、洋装を問わず、装いにはメッセージ性やコミュニケーション
 機能があり、ある種「言語」としての意味合いを持つとも言えよう
 かと思います。
 装いを通じて的確な、かつ繊細で機知に富んだメッセージを伝える
 こと、また装いを通じて他者との関係、社会性を大切にすることが
 重要であるとともに、非常に知的かつ文化的なことで、大人らしい
 洗練された魅力に繋がることだと思います。
 こうした衣服/装いのメッセージ性、コミュニケーション(言語)
 要素を的確に認識して、実際に表現を行い共感や交流を深めること
 の出来る能力、それが服装における識字力(リテラシー)、いわば
 「服装リテラシー」であると考えます。

 かつては、こうした服装による“会話”が、単にTPOに合わせた
 形式的な表現という以上に、非常に繊細できめ細やかな心の機微を
 通わせ合う形でなされていたものと 思います。
 しかし、現代は、いわば会話のノウハウ、名台詞集とでも言うべき
 “しきたり”を、装いに枠をはめる窮屈なものとして敬遠する中で、
 こうした「識字能力(リテラシー)」が退化してしまい、双方向の
 会話として成立しない状況になってきている様に思います。

 「言葉」は「事の端」、ものごとの一端を示すに過ぎないもので、
 心の中の想いを言葉だけで表現できるものではなく、そこで思いや
 りや慮りが大切になってくる、とも言います。
 そうした言葉が失われるということは、単にコミュニケーションが
 出来なくなるということに留まらず、事の端の奥にあったものごと
 そのもの、すなわち心や想いそのものが失われていくこと、あるい
 は変質していってしまうことに繋がるものと思います。

 まだ伝承の可能性が残っている今この時代に、「スロークロージン
 グ」(きものを通じた温故知新)によって地域や国の固有性、自然
 との関わり、人と人との繋がり、社会性/公共心等の蓄積を見つめ
 直すことにより、装いの根本となる心や精神的な部分を探り、再構
 築をすること。
 そして、もう一度、その想いの一端、「事の端」を豊かに表現して
 心を通わせ合う深い会話、コミュニケーションが出来る様に、あら
 ためて現代の「服装リテラシー」を高めていくことが重要であり、
 また我々の世代の役割である様に思います。

 私は、「きものダンディズム」をテーマに、「礼・社・仕・洒・寛・
 作・休」の中で、主に「礼」「社」「仕」の装い、袴形のスタイル
 に関する提案を通じて、社会性や公共心(パブリックセンス)、凛
 とした気概、自然を見つめるやさしい視点、繊細な感受性、機知、
 洒落心など、日本の男の美意識、精神性についての探求を、想いを
 同じくするみなさんとご一緒に深めていきたいと考えております。
 どうぞよろしくお願いいたします。


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 2 その他

 こちら米沢は、日増しに緑が濃くなりつつあるものの、まだやわら
 かな黄緑色の若葉が残る新緑の時季です。
 これからの梅雨寒に備えて一部の袷を残していますが、晴れた日中
 は随分と気温も上がり、さらりと単衣を楽しんでいます。

 さて、5月から「まぐまぐ」のメール配信システムが変わり、本文
 の他に「まぐまぐ」からのインフォメーションが挿入されることに
 なりました。
 これを機会に、「まぐまぐ」の他に、「Pubzine」「Macky!」でも
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                   きもの村 村長 長根 英樹

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