サンセットさん。メッセージありがとうございます。
共感のお言葉を拝見し感激いたしました。
きものには様々な面の魅力があり、男のきものについても
随分と各方面の紹介が増えてきたと思いますが、私は単に形や
表面的なコーディネイトだけでなく、その心の部分について
魅力、奥深さの一端をご紹介して、共に探っていきたいと
考えています。
その意味で、まさに袴姿の「凛」、覚悟の装いとの面の
お話を伺い、あらためて意を強くし大変うれしく思った
ところです。
この様な話は、なかなか現在ではまとまった形で見ることが
できませんので、今回の様にご紹介いただき、想いを同じくする
仲間で蓄積していければ、後々貴重な共有財産になるものと
思います。
(同じ様な袴スタイルの持つ意味合いについての話、湯島講堂の
エピソードをNo.2「オン・ビジネスの装いとしての袴スタイル」
にてご紹介しているところです。)
今回サンセットさんがご紹介のエピソードをご覧になって、
あらためて袴に興味、あこがれを抱き、きもの、袴の世界に
足を踏み入れる方も出てくることと思います。
◇
初釜の装い、鈴源の御召揃いに縞平袴(仕舞平)とは
さぞ気品あふれ周囲注目の装いだったことと思います。
お好みもあるかと思いますが、米沢鈴源のものは、まさに東武士の
質実な凛とした佇まいが魅力の織物だと思います。
茶道も武家流儀ではやはり心持ち、スタイル(流儀)が違って
来るものなのでしょうね。
この分野、嗜みがございませんで、より深いお話を聞けずに
恐縮です。
きもの振興、きもの愛好家の底辺拡大、きもの着用機会の拡大…
と、きものに視点が集約しがちですが、すこし離れて俯瞰的に見れば、
きものの魅力を再発見するということは、それ以前にきもの心、
和の心、日本の伝統的な価値観そのものの魅力、奥深さを認識
することこそが前提となり、目指すべきはこちらの方なのだと
実感しているところです。
まさにサンセットさんがおっしゃる様に、
“きもの心、和の心を見つめ直す中から日本人の気概の復権を図り、
あらためてきものの魅力が見直されていく”
その様な流れを作っていきたいものだと考えております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。 |