◆ ◇ ◆ 【男のきもの】 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
――――――――――――――――――― スロークロージング ―
きものダンディズム
――――――――― 2006.06.28 No.0033 配信数:0226 ―
◆ ◇ ◆ きもの村 http:// www.kimono.gr.jp/ ◆ ◇ ◆
≪≪目次≫≫
1 クールビズと選挙
2 その他
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1 クールビズと選挙
昨年から導入され、今では一般的な認知度も相当高いものとなった
「クールビズ」。
従来、環境に配慮した夏の装いに関する取り組みは、「省エネルッ
ク」や「エコスタイル」などなかなか浸透せず、一般化しないまま
掛け声倒れに終わってきた経緯があります。
しかしながら今回の「クールビズ」は、首相官邸、政官をあげての
プロモーション展開、マスメディア対応、広報宣伝の物量作戦等に
よって、需要と供給の両面から幅広く一般化し社会に浸透したと言
えるでしょう。
自身としては着用を希望するものの、一般的な風潮やいわゆる“世
間の目”を理由に着用をためらうという段階はクリアし、現状では
着たい人、着られる人はほぼ着用している状況と見受けます。
こうした状況にあって、あえて確信的に「クールビズ」を拒否する
立場、スタイルが見られる点に私は注目をしたいと思います。
環境を考え、日本らしい夏の装いを、従来のスーツ&ネクタイとは
別の形で探る方向に異存はありません。
しかしながら、“現状の「クールビズ」”の最大の問題点、賛否の
要点となっているのは、果たしてあれが「ビズ」「ビジネスウェア」
と言えるのかどうかという装いの基本、いわゆるTPOの根本に関
わる部分にあるものと思います。
「クールビズ」は、時代の潮流や大勢の動きに乗るもので、いわば
“勝ち組スタイル”であり、採り入れるのは容易です。
これに対して「非クールビズ」は、時代遅れの“負け組スタイル”
と言えるかも知れません。
しかし、あえて時代の流れに逆行して装う「非クールビズ」のスタ
イルから、私は、自らの装いの常識、礼儀や社会性に関するけじめ
感覚、美意識に基づいて、世流とは一線を画そうとする固い大人の
意志、精神を感じます。
伝統への想い、公私のけじめを大切にする和の心、凛とした自己抑
制を感じるところです。
◇
「クールビズ」と社会の価値観、伝統、和の心を巡っては、今年と
来年の2つの「選挙」が大きな意味をなしてくるものと思います。
すなわち、自民党総裁選挙と参議院議員選挙です。
実際の対決の構図が今後どうなるか分かりませんが、現状、安倍:
福田、自民:民主(小沢)、いずれも「クールビズ」派と「非クー
ルビズ」派の対立となります。
単に、ネクタイを締めた候補とネクタイを外した候補の争いという
意味合いではなく、時代の行方、和の心を問う結果が、ひいては来
年以降の「クールビズ」のあり方(名称やスタイル等)に直接的に
関わる影響を与えていくものと思います。
また、「非クールビズ」スタイルの議員には、そうした意味合いか
らの理念、スタイルの提示、争点化を求めたいものです。
「クールビズ」と「選挙」、その帰趨を見守るとともに、日本らし
い和の装いのあり方を探って行きたいと思います。
◇
【参考】
■ メールマガジン - No.0031号
クール、イージー、ルーズ
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 59_index_msg.html
■ メールマガジン - No.0029号
衣服改革 〜 正しい着装と和装の見つめ直し&現代への昇華
サミットにおける各国首脳のノーネクタイスタイル
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 57_index_msg.html
■ メールマガジン - No.0027号
究極のエコスタイル(新夏涼装) 〜 和装の蓄積を見つめ直し
http:// www.kimono.gr.jp/ mens/ salon/ 55_index_msg.html
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2 その他
夏バテに鯉。
こちら米沢は鯉が名産で、行事、節目にはよく食べられます。
滋養のある食べもので、我が家では冬の寒い時季に風邪をひかない
ようにスタミナをつける意味でもよく食しますが、夏の暑い時期、
夏バテ対策の意味でも重宝します。
雪国米沢も間もなく夏。
暑い時期に味の濃厚な鯉料理を、真剣勝負の気持ちで食す醍醐味も
米沢ならでは、乙なものです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
みなさんからご意見、ご感想をいただければ幸いに存じます。
きもの村 村長 長根 英樹
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【男のきもの】きものダンディズム 〜 スロークロージング
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